バルセロナ観光 滞在日数4日間でどのくらいまわれたか? Part3(2018年5月)

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スペイン

5月6日 バルセロナからタラゴナへ ショートトリップ

どうしても見たかった世界遺産 ローマ帝国時代に作られた水道橋を見たくて申し込んだタラゴナの日帰りツアーに参加した。予約は現地ツアーの取り扱いの多いVELTRAで検索して見つけた。

VELTRA

夕方16時ころにはバルセロナに戻れるので、そのあとも少し観光ができた。

時間ピッタリ。新幹線で、タラゴナへ

この日は朝9:00にサンツ駅のFCバルセロナなショップ前で待ち合わせ。
しかし、ホテル近くのメトロの入り口から地下鉄に乗れると思っていたらどうやら路線が違ったようで、場所を間違えてしまうという痛恨のミス。地下道をでロストしてしまうハプニング。地下鉄を使ったのでは待ち合わせ時間に絶対に間に合わない。あわててツアー会社に電話し、事情を説明する。
しかし、スペインの電車は日本と同様で遅れることがほとんどなく、9:10までに間に合わなかったら出発してしまうという回答だった。
新幹線の時間は決まっているのだから仕方がない。「地下鉄よりタクシー使った方が早い」と言われ、一か八かでタクシーを拾ってサンツ駅に向かった。
ヨーロッパの列車は遅れるイメージだったので、時間通りに運行しているということが意外だった。

7分遅れでガイドさんと合流することができた。初めてツアーの待ち合わせ時間に遅刻してしまった。ほんと申し訳なかった。「間に合ってよかった」と優しく言葉をかけていただき、一緒にツアーに参加したご夫婦にもお詫びをして、何とか新幹線に乗り込むことができた。

昨年、バルセロナでテロが発生してから、こういった大きな駅では写真撮影は禁止になっているそう。車内は大丈夫だが、駅のホームで写真撮影はしないようにガイドさんから教えられた。

新幹線に乗ること35分ほどでCAMP TARRA駅に到着。駅でお手洗いを済ませておくとよい。駅を出るとタクシーが1台待っていて、それに乗り込み、いざタラゴナ水道橋へ。

タラゴナ 水道橋

タクシーで10分ほど、水道橋の駐車場に到着した。これは、バスなどで行くのは絶対大変だと思った。個人で行くにもタクシーで行って、駐車場で待ってもらうべきだと思う。郊外の人は英語が通じない可能性もあるので、翻訳機でスペイン語変換して伝えるなど工夫すれば何とかなると思った。散策路を少し歩くと、どーんと見えてきた!!!

高さ27m、全長217m、紀元1世紀にローマ帝国時代に建てられた水道橋。別名、悪魔橋。
タラゴナへ水を通すため、谷に橋を渡したのだ。両端の傾斜は6㎝。この微妙な傾斜で、水があふれたり、止まってしまったりすることなく、町へ水を渡すことができたと聞いて、紀元1世紀の時代でも、ちゃんと考えられて作られた建築技術のすごさを知ることができた。

この橋をどうしても見たかったので、念願がかなって嬉しかった。

ローマ帝国時代の遺跡めぐり

水道橋からタクシーで移動し、最初に見学したのは「シルコ・ロマーノ」。荷馬車のレースが行われいた場所で大競技場のカーブのところわずか一部だけ発掘された。あとは観客席だったところ、勝利を挙げた荷馬車が待機する場所と荷馬車の通路が競技場の観客席のちょうど下に作られていて、そこも見学することができた。


コーナーの一部だけしか残っていないけど、正面の壁画のようなイメージだった。

地下から観客席に向かう。この階段は整備された階段。この階段を上って上からシルコ・ロマーノを眺める。

 

近くに官邸があって、そこも見学ができるようになっている。高台からシルコ・ロマーノでの荷馬車レースを高見の見物をしていたのね。。

ここからは地中海も眺めることが出来るのだ。

 

円形劇場(闘技場)

地中海のすぐ近くに建てられた円形劇場。海に近い理由はアフリカ大陸から人間と戦わせる猛獣を連れてくる利便性も考えられていたとのこと。ここで、人間と猛獣(時に人間と人間)を闘わせ、ギブアップは許さずに闘わせていたまさに死闘の場所。教会が建てられていたこともあり、クロス形の跡が残っていた。2000年以上前に造られたものだと考えただけで気持ちが高ぶってしまう。遺跡の力って不思議だ。

旧市街の城壁

タラゴナの市街地は城壁も一部が残っているのだが、その上に家が建てられていて、
何とも不思議な感じ。ここも城壁だよ!とガイドさんに教えてもらって驚く。海沿いの道を歩きながらタラゴナの町を散策した。

 

サン・アントニ門。人も車もこのゲートを通ることができる。門の上の紋章は当時のもので、門のアーチ部分は修復されているそう。

日曜日だったこともありタラゴナ大聖堂はちょうど礼拝者が出てくるタイミングに出くわしごった返していた。


礼拝が終わったばかり。

市街地を散策して、レストランでランチをいただき、列車の時間まで広場を散策。

 

 

スペインでハマった炭酸水。ちょっと塩の味がするのだ。

ポークグリルをいただきました。

 

ランチ後、散策していたらタラゴナで2年に一度開催されている「人間の塔」の銅像オブジェがあった。これが有名な人間の塔なのか。。実際に見てみたいと思った。迫力ありそう!

列車の駅まで歩いていき、海沿いを走るローカル列車にゆられ、バルセロナに戻った。

このツアーは効率よく観光地をまわることができるので本当におすすめ!私が参加したツアーの詳細は以下から確認できますので、チェックしてみてください。

日本人ガイドがご案内!新幹線AVANTで行く ローマ遺跡の街タラゴナ1日観光 icon

カサ・バトリョ

バルセロナでまだ見ていなかったガウディ建築、グエル邸とカサ・バトリョが残っていた。ダメ元でグエル邸のチケットが余っていないかチケット窓口に行ってみた。日曜の午後は無料開放なので、チケットは案の定、完売だった。
今回の滞在中にどうしても予定を組み込めず、また別の機会に持ち越しになった。

カサ・バトリョはチケットをネットで購入し、入場見学してきた。
音声ガイドに従って順路を見学するスタイルで、階段をのぼりながら展示品を見て回った。

吹き抜けの空間に射し込む太陽光がブルーのタイルを照らし、海をイメージして作られただけあって、まるで海中から水面を見ているみたいな感覚になる。
階の低い方ほど淡い色のタイルが使われていて、上の階の方にいくについれてタイルの色が濃くなっていく様子も見逃せない。このようにグラデーション配色することで、全体が同じ色に見えるよう工夫がされているのだそうだ。

屋上はまたカサ・ミラと同様で、意味のないものはなく装飾で彩られていて見ていて本当に飽きない。

この日はよく歩いたので、ホテル近くのパン屋さんでピザパンとスターバックスのコーヒーを買ってホテルで軽く夕食を済ませた。

5月7日 最終日はコロニア・グエルとモンセラット修道院へショートトリップ

翌日は早朝移動で帰国するため、実質この日が観光できる最終日。この日もショートトリップの現地ツアーを予約。こちらも、VELTLAで見つけた現地参加ツアーだ。

VELTRA

ガウディの建築技術が総結集され、建築途中で放置されてしまったコロニア・グエルとモンセラット修道院を巡るツアー。ガウディ建築の総結集だとうなずくことが出来る修道院で、随所にガウディのこだわりを見ることが出来た。朝早い時間から観光できたのですごく空いていて、写真も撮り放題。ガイドさんに感謝!

スペイン広場に面したホテル、カタルーニャプラザ前に集合し、カタルーニャ鉄道に乗ってまずはコロニア・グエルの見学へ向かった。
この日は一人旅参加応援日とあって、私と同様に一人参加の方がほかに二人いて電車移動中やランチも一緒に食べたりして楽しく過ごすことができた。

コロニア・グエル


グエル氏が経営していた繊維工場で働く従業員のための教会。
地下の礼拝堂が完成したのち、建設は中断されそのまま放置されてしまったガウディの建築作品だ。ガウディがサグラダファミリアの建設に注力するため、6年間だけ手掛けた後、手を引いて中断してしまったのだそうだ。

地下部分だけでそその上は中途で打ち切られてしまった。。

教会は今も使われている。


教会の近くにはアカマツが生い茂っていたことから、松ぼっくりの形のステンドグラスが作られた。松ぼっくりを根本から見たときの形に似ているのだ。また、このステンドグラスの扉の開き方がとてもユニークで、風を通しやすくする工夫がされているのだそう。

教会の椅子にしてもガウディらしく、よく見る教会のベンチ椅子とは違うのだ。すわり心地もよい。


この教会はガウディのこれまでの知見を随所に活かした傑作品だという声もあって、ガウディファンの間では一番人気のある建築物なのだそうだ。

今はとても静かな町だが、工場が活発だった時代に従業員のために造られた娯楽施設である劇場、学校なども残されている。こじんまりとした趣のある場所だった。1900年に建てられた家には今も居住者がいる。

モンセラット修道院

コロニア・グエルをあとにして、再び電車でモンセラット修道院を目指す。Monistrol de Montserrat駅で登山電車に乗り換えてモンセラットの山をあがっていく。登山電車は窓が大きくて、風景を満喫できるようになっていた。

カタルーニャ地方の守護聖母「黒いマリア像」があり、13時からは少年合唱団の美声が聞けることでも有名な場所。

到着してモンセラットの写真を撮った後、少年合唱団の美声を聞くために修道院内に席を確保して着席した。ガイドさんが、バラバラになるけどと言いつつもみんが近くの席で見れるように手早く「ここ!」、「ここ2人行ける」と慣れたように席を見つけてみんな着席できた。終わった後の待ち合わせ場所もちゃんと伝えてくれたので安心できた。

1日1回だけなので立ち見もたくさんいるほどの人気ぶり。少年合唱団の団員は小さい子から順に入場するらしく、背の高さの順にきちんと並ぶのだ。すごくかわいい!
そして、13時になると少年たちの美声が修道院に響き渡り、聞いていると心が洗われる。

 

 


少年合唱団の美声を聞いた後はランチタイムを経て、黒いマリア像にご対面するために列にならんだ。待つこと30分弱だったろうか。そのあいだにお願いごとを考え、黒いマリア様にお願いごとをしてきた。
金色の装飾に囲まれた黒いマリア様は本当に神々しいの一言。本当にお願いをかなえてくれるんじゃないかと思ったくらいだ。

モンセラットを満喫し、登山鉄道でモンセラットの山を下り、スペイン広場へ戻った。充実のショートトリップだった。

このモンセラットのツアー、電車で行動できるので時間がちゃんと決まっていておススメ!バルセロナに16:00には戻って来れるので、その後の行動予定もたてやすいと思った。

私が参加したツアーの詳細は以下から確認できます。

モンセラット&ガウディ建築コロニア・グエル 1日観光ツアー 黒いマリア像見学可 icon

最後の夜はフラメンコ鑑賞

バルセロナでの最後の夜は、あらかじめ19:30に予約しておいたタブラオでのフラメンコ鑑賞。一人だったけど、2名がけの端のテーブルに案内してくれて、先にビュッフェ形式の食事をいただいた。

ドリンクは日本人に人気だからか?「飲み物は?サングリアか?」と聞かれ、そのままサングリアをオーダーしてしまったザ・日本人。

いろいろな料理を少しずついただき、あっという間にフラメンコ開演の時間になった。

案内された席は舞台向かって右側の2列目のシート。ダンサーとの距離がとっても近い場所だけど、正面じゃなかったのが残念だった。

良い席で見れると聞いてディナー付にしたのだが、横だったのは少し残念だった。でも、それでも舞台にすごく近いのでよかったと思う。
開演前のシャンパンが配られ、飲みながらショーの開始を待つ。開演にあたり、注意事項が3か国語で説明される。最初にスペイン語、英語、さらにドイツ語と続き、基本的に撮影は禁止だということが告げられた。
最後の5分、カーテンコールでダンサーやギターリスト、ボーカリストが全員舞台に来た時だけ撮影が許可されている。

フラメンコは女性ダンサーが躍るイメージが強かったけど、このショーに出演した男性ダンサーの力強く激しい足技に息をのみ、鳥肌が立つほど素晴らしかった。最後の夜にフラメンコ鑑賞で締めくくることができて本当によかったと思う。この距離、すごい!!

私が鑑賞したフラメンコ・ショーの予約はこちらでもできるので、チェックしてみてください。

フラメンコ・ショー「El Cordobes / エル・コルドベス」 icon

 

5月8日~9日 帰国日

朝5:00始発のバスで空港に向かうため、4:40にホテルをチェックアウト。カタルーニャ広場についたときにはターミナル1行きのバスは乗り切れなかった人がすでにならんでいた。どうしても5:00に乗らないといけない場合はもっと早く向かうか、タクシーを使った方がよいと思った。2本めのバスに無事に乗り込み、空港へ向かった。

帰りの便はフランクフルトまではルフトハンザ、フランクフルトから羽田はANA便を予約していた。ルフトハンザは前日に座席指定してオンラインチェックインを済ませ、空港では荷物を預けるだけだったのだが、勝手に指定した座席を日本人のツアー客の塊の場所に移動させられ、その対応が残念だった。
スターアライアンスゴールドメンバーのカードを見せたけど、ラウンジの場所の案内もなかったので自分で探して出発まで朝食をそこで済ませた。

バルセロナ空港で利用したラウンジ

軽く朝食をいただいた。
フランクフルトでもラウンジを利用させていただき、出発までの時間をのんびり過ごした。


搭乗口でビジネスクラスにアップグレードされたかどうかを確認したところ、なんと帰りもビジネスにアップグレードしてもらえることになった。
こちらも安いチケットなので、Wポイントの20ポイントを消費したが、ポイントはアップグレードでこそ有益だと思ったので、喜んで20ポイント使わせてもらった。

帰国便は和食をチョイス

こちらはメイン

最後に朝食とハーゲンダッツのアイスも忘れずに。。

 

帰国してからは仕事の予定が入っていたので、睡眠をとるように努めた。
長距離線は本当にビジネスクラスはありがたいと思ったし、この味を覚えてしまうとやめられなくなりそうで怖い。いや、もうやめられないかもしれない。帰国便の機内食も贅沢なお食事をいただいた。

バルセロナ旅行 まとめ

  • バルセロナのみを集中して観光するならば、歩きまわる疲労も考慮すると3日間あれば余裕もって観光できる。
  • 郊外のショートトリップは夕方にはバルセロナに戻ってこれるので、そのあとで観光やショッピングの時間にあてられる。ただし、歩き回るツアーだと、さらにバルセロナで歩き回るのはつらいかもしれないので要注意。
  • バルセロナの観光地はとにかく入場料が高い!今回バルセロナ市内の観光で使った入場料はシティバスツアーも含めると総額で€176だった。
  • ガウディ建築やモンタネールの建築を見て回るのは階段が多いので、詰め込みすぎると疲労困憊になるので注意。
  • FCバルセロナの試合チケットは、運がよければ当日でもゲットできる可能性があるので、観戦したい場合はあきらめずに現地の日本語ガイドさんなどの伝手をたどって確認してみたらよいと思う。(私は疲労困憊だったので結局TV観戦にしてよかったが。。)

2026年にサグラダファミリアが完成した後、今回見ることができなかったグエル邸と工事中だったグエル公園をリベンジで見に行き、あとはビーチでのんびり過ごすっていうプランにしたい。


これからバルセロナやタラゴナ、モンセラットを旅する方の一助になれたらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。