こんにちは、にこです。
はじめてのスリランカの旅、パート2です。スリランカ旅行3日目の体験は次のとおりです。
- シギリヤロック登頂
- エレファントライド体験
- バティック染め工房見学
- サファリ
本当に盛りだくさんのツアー内容で1日があっという間に過ぎていきました。
写真もたくさん添えていますので、どのような体験ができたのかをぜひ、読んでみてください、スリランカの魅力が伝わるといいな。。
3日目:シギリヤロック登頂とサファリ体験
3日目はこのツアーのメインイベントが集中した1日でした。
とくにサファリ体験で一気にスリランカが大好きになりました。
シギリヤの歴史を知る
ガイドさんから、シギリヤの歴史を聞きながら、シギリヤロックへ向け移動。
その歴史は身分の違う母親をもつ兄弟が起こす悲劇の王の宮殿跡地だった。
別名ライオンロックとも言う。なぜ大きな岩の上に宮殿を築いたのか?
5世紀のシンハラ王朝時代、王には二人の息子がいた。身分の低い平民の母親を持つ兄と、王族出身を母親に持つ弟。
兄は弟より先に生まれたのだから、王になれるだろうと思っていたが、身分社会だったこともあって、弟が王を継ぐのではないか?と不安に思っていた。不安が最高潮に達したある日、兄は王だった父に対してクーデターを起こし、無理やり王位についた。そして、弟は南インドに追いやられた。
父の財産をすべてよこせと監禁した父に迫るも、それを拒否されて兄は父親を殺してしまう。
兄は自分のしたことが間違えだったと後悔するも、弟がいつか攻め込んでくるかわからないという不安から、アヌラーダプラを離れて、シギリヤに都を移した。
そしてこの岩の上ならば安全にちがいない、と宮殿を築いたのだ。
ここなら攻め込まれやしないだろうと兄は思っていたが、弟は勢力を増して南インドから攻め込んできた。徐々に劣勢に立たされた兄は最期は自害した。
11年間の王朝だったのだ。
その後、弟はアヌラーダプラに都を戻し、このシギリヤは僧侶に引き渡した。
14世紀頃まで修道院として存続していたらしいが、その後は放棄された。
イギリスが植民地支配している時代、1800年代にイギリス人によって、この岩に描かれたフレスコ壁画が発見された。
シギリヤロックへの登頂開始
朝は逆光なので、シギリヤロックの写真があまりうまくとれなかったが、目指すはあの岩のてっぺん。入口までは左右に広がるお堀を見ながら歩きます。
ガイドさんが「ワニがいるよ」と教えてくれました。あらっ、小さなワニが日光浴している!
いよいよ登頂開始。ひたすら階段を上る上る。
石の階段のエリアは手すりがないのでこのあたりに「手を貸すよ」と一見、親切そうなスリランカ人男性があちこちにいます。
でも、この人たちはチップ目当てなので、しつこい様だったら「No, thank you」と言ってあきらめてもらいましょう。
本当に必要なら手を借りてもよいけど、いくら請求されるかわからないので、頼るなら事前に交渉した方がよいかも。。(通用する相手ならよいが。。)
しばらく石の階段を上っていくとらせん階段が見えてきました。ここは渋滞ポイントの1つ。
このらせん階段を上ったところに、シギリヤレディの壁画が見れるのです。
この宮殿には、世界中の美女が住んでいたという。
断崖絶壁にきれいにフレスコ画が残っていて、ここに描かれているのがシギリヤレディ。
ここは写真撮影禁止で、黒い布で劣化を防ぐよう太陽の日差しもさえぎられている狭いエリア。
壁画を見ると、アジア系美女、白人美女、黒人美女も住んでいたことがわかるのです。
今は18人の美女しか残っていないが、風化する前は500人もの美女が描かれていたのだそうです。
このエリアを出て、また少し階段を上っていくと、ライオンの手がある踊り場に出ます。
かつて、宮殿があったときに、ちゃんとライオンの顔があったらしい。
木製だったため風化し、石で造られた手の部分だけが残ったようです。
ここはまだ、岩の中腹あたり。狭い鉄製の階段を上っていきます。
階段には隙間があるし、眼下はジャングル。どんどん高くなっていくので、高所恐怖症の人は踊り場でギブアップしてしまう人もいるようです。
登頂した人だけが味わえる360度のパノラマ
ひたすら階段を上ると、てっぺん付近に到着。
岩の上に立つ木に蜂の巣があるので、注意を促されました。
ガイドさんに従って、蜂の巣の近くを避けて宮殿跡のてっぺんを目指しました。
常夏のスリランカ。ここには日差しを遮るものが何もない。
本当に暑いので朝早くから上ることをおススメしたいです。帽子、水は必需品。
かつての王はこの宮殿から毎日、このパノラマを見ていたのか、王専用のプールで水浴びをしながら絶景を独り占めしていたのか。。想像が膨らみます。
ガイドさん曰く、このプールの水は地上から運ばれてきたようで、循環する仕組みが施されていたらしい。
ただ、いまだにその仕組みが解明されていないそうです。5世紀にこのような仕組みを考えられていたとは。。
しかし、この高所で修復作業をしている人がいるんですね。怖くないのかな。。
結構高さがあるのだ。見ているほうが怖くなります。
もう頂上はすぐそこ!
写真ではうまく取れなかったけど、頂上からの景色を思い思いに満喫しました。
帰りは踊り場までは行きと同じ階段を下ります。
踊り場からは別のルートがあるので、緑を感じながら坂道を下りていくルート。
到着して少し休憩していると、今度はガイドさんがリスを見つけてくれました。
地元らしき人がスナック菓子をあげると、木の枝の上でもぐもぐ食べる姿がまた愛くるしい。人間慣れてしていて、しっぽの長い大きいリスだった。
下りた後はシギリヤ博物館を見学した。ここは観光振興のために日本の協力を得て2009年に建設されました。
当時の福田首相が開館式に参列したようで、写真も飾られていました。時間があれば、立ち寄ってみるとよいです。
ツアーだと入場料がツアー代金にたいてい含まれているのですが、年々値上がりしていると聞きました。
料金の高さに驚くと思いますが、維持していくためには必要なのだと思いました。とくに、観光客が増えれば増えるほど。。
エレファントライド
ガイドさんが、初日に「シギリヤロック登った後、象に乗りたい?」と聞いてきました。
チャンスがあるなら乗ってみたい!と即答。ちょうどペラヘラ祭りが終わったころで、あらゆる観光地から象がキャンディに集結させられていて、観光地には1頭しかいないと。。
ちょっと盛られた感があるけど、$50でどう?と聞かれた。$USは持っていなかったので、5.000円で乗らせてもらうことになった。これは日本円、現金で支払いました。
だいたい、$25~$30が相場みたいなので、盛られた感があるけど、本当に1頭しかいなくて、仕方ないなぁとは思いました。
観光客を紹介した紹介料がガイドさんにも入っていく仕組みなっているのがスリランカ。
値段交渉は必要です!
象が戻ってくるのを待っている間、蓮の池からシギリヤロックがよく見えたので、写真撮影をして待ちました。
ここでドローンを飛ばしている人もいました。絶景動画を撮影しようとしていたようです。
そして、自分の順番が回ってきた!
木製のはしごをのぼり、象の背中に造られた座布団椅子に座り、足を手すりの隙間から出すように言われました。写真を撮ってくれる青年が一緒に歩いて回るので、スマホを渡して撮影してもらいました。
象使いの合図で、象がのっそのっそと歩き出しました。乗り心地は、お世辞にもよいとは言えないです(苦笑)。歩くタイミングでゆっさゆっさと揺れるのです。
像はちゃんと指示通りにポーズまでとるように仕込まれてました。
シギリヤロックの近くまで歩いて折り返すと、スクーターでバナナを持った青年がやってきて袋を渡されました。「これを象にあげて」と。象は鼻をぐいーんと背中の方に伸ばして餌を催促してくるのだ。
で、一通り楽しんだあとで「はい、200ルピーね」(苦笑)。
あっ、別料金だったのね。
また歩いて出発地点の方まで歩いて戻るのかと思ったら、蓮の池に中にずぶずぶと入っていくではありませんか。
えっ?大丈夫???と心配になったのですだが、シギリヤをバックによいポジションで写真が撮れるです。
象使いの合図で鼻をまるめ、ちゃんとポーズを取る!本当によく調教されていました。
はしごの場所まで戻り、写真を撮ってくれた青年にチップを渡しました。だいたい30分くらいだろうか。
ガイドさんもなぜかバナナを持っていて「ほら、象に食べさせてあげな」と言ってまたバナナをあげました。
ちなみにこれは、無料でした。きっとガイドさんが買ってくれたのだと思う。象に乗ったことなんてないので、貴重な経験ができました。でも、1回乗れば十分満足かな。
バティック染め(ろうけつ染め)工場の見学
午後の目的地の中間に、バティック染めの工場見学ができるので、立ち寄りました。
実際にどのような工程でバティック染めが行われているのか、制作過程を見学できるようになっていました。
これはツアーに含まれているのですが、最終的にお土産屋さんに案内される仕組みです。
象のプリントがやっぱり人気らしく、小さなバンダナサイズのものを記念に買いました。
本場のスリランカ・カレーは辛かった
午後はミンネリア国立公園でサファリ体験が待っていました。
その前に立ち寄ったホテルに併設されたレストランでガイドさんと一緒にランチを食べました。
ガイドさんには、本場のカレーが出されてきました。「一口食べてみていいよ」と言われ、実際に本場のスリランカ・カレーを食べてみました。
ひょえー!!!辛いっ!
「これが普通だよ」と言いながら、ツーリスト向けのカレーとガイドさん用のチキンカレーをまぜて食べていました。
私が食べたスリランカ・カレーはあまり辛くなくて、どれもおいしいのだけどツーリスト向けアレンジなので誰でも美味しく食べれるようになっていたのですね。
本場のスリランカカレーは、辛さに強くないと食べられないほどでした。
写真を残していなかったのが残念。
Jeepでサファリ 感動体験 100頭の象に出会う
午後はミンネリア国立公園で、サファリに出かけることになっていました。
ランチを食べたレストランにガイドさんがあらかじめ予約したJeepがやってきました。
専任のJeepドライバー付き。Jeepにガイドさんと一緒に乗り込み、ミンネリア国立公園へ向かいました。
スリランカでサファリ?ほんと? 私は半信半疑でした。
ガイドさん曰く、たくさんの動物に出会えるが、ミンネリアは野生の象の群れに出くわすことができる場所だと聞きました。
茂みの中を走り、急に視界が広がりました。ここは別世界?
広い草原がどこまでも続いていました。
これまで遺跡をたくさん見てきただけに、こんなに広大な草原があるとは思いもしなかったです。
Jeepが走れる道が決まっているらしく、ドライバーさんは慣れた感じで草原を駆け抜けていきます。
時折、別のJeepとすれ違い、ドライバーさん同士が情報交換を行っていました。
どこに象の群れがいたよ、みたいな会話しているのだろうか?
広い草原をひた走る。水場には鳥がたくんさんいました。
草原に出てから30~40分くらい走っただろうか?ついに象に出くわしました。
いたっ!!!野生の象だっ。
象は群れで行動するそうです。
メスの象とその子供たちで形成されていて、オスの象はいずれこの群れから離れなければならない宿命とか。。
たくさんJeepが止まって、象の様子を見学していました。すごく近くで象を見ることができるのです。この距離感、すごくないですか?
ふと見ると、水場に向かう別の象の群れが現れました。草原にたくさんの象がいて、あまりの多さに感激してしまった。
しばらく象の様子を見て、40分くらい同じ場所でサファリを満喫。
途中で野生のバッファローの群れに出くわしたりしました。
じーっと「何者だ?」という目をしてこっちを見ていました。
写真を撮るときはエンジンを切ってくれたのですが、これは動物のためでもあると聞きました。
そろそろ戻りますか。大草原に別れを告げ、また茂みの道をひた走ります。
あ、クジャクがいた。
野生動物が本当にたくさん住んでいるのですね。
また、しばらく走ると今度は正面に象が現れて、道をふさいでいました。
無理やり通ると襲われる危険があるので、茂みの中へ行ってくれるのを待つことになりました。とうせんぼされて10分くらい経ったけど、なかなか象は立ち去ってくれませんでした。
別のJeepが突進していったところ、象は茂みの中に戻っていきました。
このサファリ体験は、私の中で最も衝撃的、かつ刺激的でした。
サファリはアフリカに行かないと体験できないと思っていたので当然です。
アジアの国、スリランカでも体験できるという発見!
この体験がスリランカにハマっていく出来事の1つになったのは言うまでもありません。
ふたたびアーユルヴエーダ
前日と同じ場所でアーユルヴェーダ トリートメントを受けることにしました。
この日も夜は何もすることないから、とガイドさんが連れて行ってくれました。
シローダラの代わりに、ミルクライスマッサージという、布にお米を詰めたものでマッサージするというものを体験しました。
まぁ、これはなくてもよかったかなっていう程度の感想だった。
施設によって本当に違うものです。
基本はオイルまみれになり、エアコンのないところで施術を受けるのが基本なので、日本のスパのようなイメージをしていくとがっかりするかもしれないです。
専門の滞在型でアーユルヴェーダを受ける場合はまた違うのかもしれないですが、ビジター相手のところはあまり期待しすぎない方がよいと思います。
クリケットの国際試合
この日はスリランカの国技でもあるクリケットの国際試合がスリランカ国内で開催されていました。
スリランカはワールドカップで優勝したこともあるほど、クリケットの競合国。
対戦国は競合のライバル、オーストラリア。
スリランカ中のファンがこの国際試合を観戦するために開催都市であるダンブッラに集まっていました。
夕食の時間帯はクリケットの試合をTVでも放映していてみんな集まって観戦していました。
こうして内容の濃い1日が終わっていきました。
Part3へつづきます。。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。続きもぜひ楽しでください!
執筆者:にこ(@TravelerSmiley)