5日目:古都キャンディ、象の孤児院、コロンボ観光
あっという間にスリランカ最終日。深夜便までの時間までたっぷりあって、終日キャンディからコロンボへ移動しながら観光をしてまわった。
古都キャンディ
スリランカの第2の都市であるキャンディはシンハラ王朝時代、最後の都になった都市だ。町全体が世界遺産として登録されいて、植民地時代に建設されたコロニアル建築もあり、なかなか面白い町だった。ホテルで朝食を済ませ、最終日はキャンディの仏歯寺から観光スタートした。
仏歯寺
この寺院は仏陀の歯が祀られている寺院で、1日3回の参拝が行われる。そのタイミングで仏歯が納められている部屋の扉が開くのだ。参拝者でごった返す中、ガイドさんと寺院に入り見学した。ここも靴を預ける場所があり、裸足で寺院に入った。
仏陀の歯はインドからスリランカの王族夫婦によってここに運ばれた。その様子を表現したものが壁に飾られている。
夫人の結った髪の中に隠して運んだのだ。
参拝者で大行列になっているうえに、参拝時間に合わせて扉が開くので観光客も押し寄せてくるので大混乱だ。時間になると、スリランカ太鼓の音が鳴り響き、この扉が開かれる。
参拝者は蓮の花やお供え物を持ってきて、参拝する。ここに仏歯がまつられているのだ。
ちなみに、毎年7月末~8月頃に、キャンディでペラヘラ祭りが開催される。象の背中にこの仏歯を乗せて歩くパレードが開催される。たくさんの象がキャンディに集められ、きらびやかな装飾の象が町を練り歩くそうだ。TVでしか見たことがないが、象は大きいし、たくさんの象が練り歩く姿は圧巻だと思う。
ツアーでも「ペラヘラ祭り参加」と記載がある日程に申込みする人が多いようで、その日程はすぐに埋まってしまうのだ。
キャンディアン・マーケット散策
仏師寺の見学を終えた跡、キャンディアンマーケットをガイドさんと散策した。
エリアごとに分かれていて、洋服が売られているところ、野菜や果物が売られているところマーケットは活気に溢れていた。ガイドさんが日本ではなかなか食べられないだろうとマンゴスチンを1つ買ってくれてその場で試食。うーん、すごく美味しい!
バナナがぶら下げられて売ってるのは見たことがあるけど、マーケットではブドウも吊るされていた。日本だとパックに入った状態で売られているので、吊るされているブドウも初めて見た。
ひとしきりマーケット散策をした後で、トゥクトゥク(別名スリーウィラー ほんとはThree wheel)で、車と一緒に待つドライバーさんのところへ戻った。ちょっと高めだけど150ルピーでガイドさんが交渉し、初めて乗った。
紅茶工場見学
現地でリクエストした紅茶工場見学をガイドさんがこの日に予定を組んでくれた。
Kadugannawate a factoryという場所だった。茶葉が紅茶になるまでの製造過程を順番に見て回り、この工場の紅茶を試飲することができるのだ。
この日はラッキーでほとんど観光客もいなくて、私一人独占状態だった。工場内も現場を見学できるのだ。
ゆっくり紅茶を買うこともできた。フレーバーティーもたくさん売っていて、コーヒーフレーバーの紅茶なんかも売ってた。しかも、象が描かれた缶に入っていたので記念によいかも!
紅茶は賞味期限が長いし、このショップで売られているのはパッケージされて1週間~2週間といったとってもフレッシュなものばかりだ。やっぱり紅茶はスリランカを代表する産業なだけあってお土産にもぴったりだ。
ピンナワラ象の孤児院
そもそもなぜ象の孤児院があるのか?と説明をしてくれた。野生の象は群れで生活をしているのだが、子供の象が誤って穴にはまってしまったりして抜け出せなくなると、母親は自分で助けられないと放置して去ってしまうらしい。
そうすると、小象は死んでしまう。こういった野生の象を重機などで引っ張り上げて助け出し、この孤児院で保護して育てるのだ。
象使いが合図を出して、水浴び場である川へ連れていく。その光景が圧巻だ。普通の道を川へ向かって歩くのだ。
その様子を動画におさめていたのだけど、そばにあった草を食べに象がやってきてちょっと驚いた。ちゃんと、みんな象使いのいうことを聞く、よい子ばかりだった。
コロンボ観光
コロンボに着いたのは夕方だった。コロンボの渋滞はひどかったので、車を降りて見学できるところは車を降りて見学した。
コロンボ市庁舎:ホワイトハウスに似せて作ったらしい
独立記念広場:イギリスから独立した1948年2月4日に独立記念式典が行われた。
ヒンズー教寺院:参拝者がいたので、外観だけ写真に撮った。
ゴールフェースグリーン:地元民の憩いの場。カイトが人気の様子。空には怪しい雲。
屋台で、エビせんべい?も売っていた。
このあとスーパーでショッピングする時間を設けてくれて、ガイドさんがお土産におススメのものをチョイスしてくれた。
シンハラ文字パッケージのジンジャービスケット、ココナッツミルクパウダーやマカダミアナッツチョコなどスリランカらしいお土産をいろいろ買った。
スリランカ最後の食事はなんと中華料理
ガイドさんが「夕食に中華はどう?さすがにカレーばかりで飽きたんじゃない?」と言ってくれて中華料理店に連れて行ってくれた。
久しぶりのお箸。味付けは全体的に濃いめで少し甘い感じもしたけど、総じて美味しかった。
青梗菜の炒め物を見て、ガイドさんが「この野菜は何?」と聞いてきたので「チンゲン菜」だと教えてあげたら、ローマ字でメモをしていた。
さよなら、スリランカ!
あっという間の4日間だった。もう帰国しなくてはならないなんて。。毎回そうだが、楽しい時間は早く終わってしまう。夜22:00に空港に到着。空港でガイドさん、ドライバーさんと記念に写真を撮り、二人に4日間の感謝の気持ち「ありがとう」を意味するシンハラ語 「ස්තුතියි」(ストゥーティ)と書いた封筒にチップを入れて渡した。
6日目:帰国便もバンコク経由で
スリランカを後にし、深夜便でバンコクに早朝に到着。観光してシャワーを浴びずに飛行機に乗ったので、バンコクのトランジット時間を使ってシャワーを浴びた。マッサージ店でシャワーがある場所を行きにチェックしておいたので、さっそく向かった。
Chang Foot Massage & Spaでシャワーだけ利用することができるのだ。
シャワーを浴びてすっきり。ゆっくり身支度をして、スタバでコーヒーを飲み、ANA便に搭乗した。
スリランカ旅行 まとめ
・スリランカ=カレー、紅茶だけのイメージだったが、それだけでなく、人の笑顔も素敵な国だった。
・随所に裸足で観光する寺院があるので、サンダル利用をおススメ。また足を軽くふくことができるようウェットティッシュを持っていくとよい。
・ミンネリア以外にもサファリ体験ができる国立公園がたくさんある。今回、海の方は行かなかったが、ホエールウォッチング、ドルフィンウォッチングができる場所もあるとガイドさんが教えてくれた。
・現地でアクティビティを追加する場合は、値段をよく聞いて高いなと思ったら交渉してみるのもありだ
・スリランカはスパイス天国!スパイスもそうだが、唐辛子が好きな人は、マータレーのあたりで大量に入った唐辛子が売ってる屋台があちこちにあるので、買ってみるとよい。ガイドさんに買うかどうか聞かれたけど、あまりにも大量ですべて使えるとは思えなかったので遠慮した。
・コロンボは大渋滞する。雑貨屋さんで買い物をしたいなら、先に連れてってもらうとよいかもしれない。ガイドブックにも載っている「パラダイスロード」という店に行きたかったが、閉店していて買い物ができなかった。
・短期間で観光するならば、やっぱりツーリストカーを利用することをおススメしたい。時間に余裕があって、公共交通機関(バスや電車)も躊躇することなく使える人は、安く上がるのでバスを使いこなすとよいかもしれない。
・スリランカ人はとてもフレンドリー。今回、一人旅だったので夕食はホテルで食べたのだが、ウェイターが次から次へと話しかけてくるホテルがあった。あまりにも話したがるので、ゆっくりと食事がとれなかったなんていうハプニングもあった。
この4日間では行けなかった場所を求めて、8か月後に再びスリランカへ渡ったのだ。
番外編? スリランカのお酒、“アラック”
日本ではコンビニやスーパーで気軽にアルコールが買えるのだが、ここスリランカは簡単に買うことができない。鉄格子のカウンターがあって、ここでアルコールを買うのだ。女性がアルコールを飲むのはよくないとされていて、カウンターには男性が群がっていた。買える時間も決まっており、満月のPoya Dayはアルコールを買うことはできないらしい。
人気なのはヤシのお酒、“アラック”で、ドライバーさんが買ってたのを見て、ガイドさんが「飲んでみる?」と買うのを付き合ってくれた。小さなボトルで少しいいものを選んでくれた。小さいボトルだったので300ルピーだった。水割りで飲むといいよと教えてもらい、甘いお酒だったけどなかなかおいしかった。紅茶で割ってもおいしそうだったので、最終日は紅茶を入れて、そこに少しアラックを入れて飲んでみた。いけるっ!
翌日、ガイドさんに話したら、「えー??それ美味しいの?」と言われてしまった。サイダーとかコーラで割っても美味しい。
チャンスがあれば、試してみて!
これではじめてのスリランカの旅行記はおしまい。
2回目のスリランカ ネイチャー体験編につづく。。