こんにちは、にこ(@TravelerSmiley)です。
日本では滅多に観ることが出来ないオーロラ。いつか自分自身の目で観てみたいと思ったことはありませんか?
私はいつか観たいとずっと思っていました。
どこで観ようか?といろいろ調べていたところ、アイスランドで9月に入ると観ることが出来るということを知りました。
せっかくならば自然で溢れている、雪景色じゃない時期に行きたいと思い、10月をターゲットにアイスランド旅行の計画を始めました。
オーロラは自然現象なので、はるばるアイスランドまで行ったところで観ることができないことだってあるわけで、オーロラだけを目的にはしたくありませんでした。
日中はアクティビティを楽しみたい!とっても欲張りな計画になりました。
この記事では実際にアイスランドでどのようにオーロラ観測を実現させたのかを記録しておくために紹介します。
この記事にたどり着いたということは、きっとあなたはオーロラ観測や撮影をしてみたいと考えているはずです。
自然現象なので、観測できるかどうかは運次第ではあります。
ですが、少しでも観測するために良い条件を整えておくことをおすすめしたいので、参考になると嬉しいです。
結果を先に述べますと、2018年10月7日(日)にアイスランドに到着して14日の早朝にアイスランドを発つまでの1週間の滞在で4回もオーロラを観ることが出来ました。
ぜひ、条件を整えて、観測チャレンジしてみてください!
オーロラ観測により良い条件を作っておく
私がオーロラ観測のために予定を検討する中で重視したことを紹介します。
- 新月のタイミングに予定を合わせる
- 滞在しながらオーロラ観測のできる条件の良いホテルを予約する
- オーロラ観測ツアーを予約する
なぜ、この3つを重視したのか、1つずつ説明していきたいと思います。
新月のタイミングは観測しやすい
月って意外と明るいですよね。特に満月なんかはとても明るいですよね。
オーロラを観測する上で、「月もいいアクセントになる」という写真家の方もいるかもしれませんが、オーロラを初めて見るならば、やはり明るいものは避けておきたいところです。
まず、月齢カレンダーをチェックします。
自分が計画してオーロラを観に行こうと思っている日程、もしくはツアーに参加しようとしている日程の月齢はちゃんと調べておきましょう。
オーロラ観測により良い条件のホテルを選ぶ
10月の夜のアイスランドはとても冷えます。めちゃくちゃ寒いです。
夜間、ずっと屋外で観測するとカメラもキンキンに冷え、バッテリーもすぐになくなります。
滞在しながらすぐにオーロラ観測のできる条件のよいホテルの目星をつけておくことをおすすめします。
今回、私が選んだのはブルーラグーンにも近い「ノーザンライトイン(Northern Light Inn)」というホテルです。
ここに2泊して、新月のタイミングに合わせて半年前に飛行機のチケットを購入するよりも前に最初に予約しました。
それが功を奏し、この滞在期間中に2日間ともオーロラを観ることができたのです。
オーロラ観測ツアーを予約する
アイスランド最大の町であるレイキャビクに滞在して、オーロラ観測ツアーにも参加できます。
日本からベルトラで予約したのは1社のツアーのみでした。
現地でもオーロラ予報を見て、観測できそうであればツアーデスクで直接予約することもできますので、もう1社は現地で予約しました。
実際に2社のオーロラ観測ツアーに参加しましたので、その様子もこの記事で紹介したいと思います。
アイスランドでのオーロラ観測結果
以下の4日間、オーロラ観測ができました。すごくラッキーでした。
- 10月7日(日) オーロラ観測ツアーに参加(VELTRAで日本で事前予約)
- 10月8日(月) ノーザンライトインの駐車場で観測
- 10月9日(火) ノーザンライトインの駐車場で観測
- 10月13日(土) オーロラ観測ツアーに参加(現地で当日予約)
初日のオーロラ観測ツアーの時が一番オーロラ観測の条件が良い日でした。ものすごく動きのあるオーロラを肉眼でしっかりと観ることができました。
現地発着のおすすめオーロラ観測ツアーはこれ!
レイキャビク発着のオーロラ観測ツアーは、到着初日の10月7日のツアーを日本で事前にVELTRAで予約しました。
いくつかオーロラ観測ツアーがVELTRAにありますが、私がおすすめするのは、安価でしかもサービスの良かった催行会社が「Reykjavik Sightseeing社」のツアーです。
何が良かったかというとオーロラを背景に写真を撮影してくれたのです。
その写真をどうすれば入手できるのかをバスを降りる時に聞いたところ「facebookでReykjavik Sightseeing社をフォローすると、参加した数日後に写真がアップされるので、そこからダウンロードすることができる」とのことでした。
自分自身でオーロラを背景に写真を撮るのは難しいので、このサービスはとてもうれしかったです。申し込みするならこの催行会社のツアーを断然おすすめします!
現地で予約したのは、「Reykjavik Excursion社」でした。
ツアー会社の名前が似ていますが、全然内容は違いました。
ピックアップ時間を20分経過しても来なくて電話を2回かけて待つこと40分後にピックアップしてくれたこと、観測スポットがケフラビーク空港の近くで、オーロラ予報では曇りのエリアだったこと、納得感がなくて残念でした。
一応、オーロラの写真撮影は出来ましたが、肉眼ではかなり厳しい状況でした。
この日はオーロラの出現条件も初日ほどの条件ではなかったので、仕方ない部分もありました。
ですが、長く待たされたり、電話したりといった面倒なやりとりが必要だったので、ネガティブな印象でした。
オーロラ撮影のために準備したもの
旅行時の写真撮影はすべてiPhoneで撮影していましたが、せっかくオーロラを撮影するならば、ミラーレス一眼レフが欲しいと思いました。
購入したものは以下の7つ
- ミラーレス一眼レフカメラ FUJIFILM X-T2 レンズキット
- 写真データを保存するメモリ
- 三脚
- レリーズ(ロック機能のあるリモコンシャッター)
- 予備バッテリー
- 液晶保護シート
- レンズフィルター(大事なレンズを保護するため)
大学時代の先輩につきあっていただき、カメラを実際に手に取って、いろいろ説明してもらいました。
私が選んだのは「FUJIFILM ミラーレス一眼X−T2」というモデルです。今は、その後継モデルのX−T4がおすすめです。
各社、本体とズームレンズが一緒になったレンズキットで販売しているもののうち、いちばんF値が低い明るいレンズだったことが決め手でした。
オーロラ撮影するので、できるだけ明るいレンズが欲しかったのです。
レンズキットのレンズは、標準ズームレンズXF18-55mm F2.8-4です。
三脚はManfrottoのコンパクトに収納できる三脚、BeFreeシリーズのカーボン素材のものを購入しました。
スーツケースに入れて持っていくのでできるだけコンパクトになること、寒いエリアで、屋外で撮影する時間が長くなることからカーボン素材が断然おすすめです。
また軽さも決め手になりました。
レリーズはAFロック機能付きコードリモートシャッターをAmazonで購入しました。
最低限ロック機能が付いていればよいかな、と思い選びました。
1,000円を切る安さで買ったのですが、バルブ撮影時にロックがちゃんとできましたのでオーロラ撮影時に問題なく使え、活躍してくれました。
カメラの液晶部分を保護するためのシートも購入しました。カメラを購入したらレンズフィルターと合わせて購入しておくとよいと思います。
レンズフィルターは、Kenko レンズフィルター PRO1D Lotus プロテクター 58mm レンズ保護用 撥水・撥油コーティング 918524をAmazonで購入しました。
レンズのサイズに合わせて、間違いのないサイズのフィルターを購入することがポイントです。
オーロラ予報をチェックしよう
アイスランドでは、天気予報の他にオーロラ予報もあります。
画面の中心の地図上の緑色は曇りであることを意味しています。そして右上の「Aurora forecast」と書かれたところに数字が0から9まで書かれています。
これは太陽フローラの活動がどのようなレベルになっているかを意味しています。
10月7日の予報は「Very High」と6番目の数値でした。
このオーロラ予報の通り、グリーンのエリアは雲がかかっていることを意味しており、到着したときは雨が降っていたレイキャビク。
ツアーに出発するときにはすっかり晴れていて、オーロラが観れるかも!?とかなり期待が高まりました。
防寒対策で準備したもの
オーロラ観測はツアーだと屋外で時間も忘れて夢中になるものです。テンションあがっていると寒さは忘れてしまいますが、あとで風邪を引かぬよう、しっかりしておいた方がよいです。
- 手袋(スマホ操作ができるものがベター。撮影設定や足もとを照らすライト代わりに使いました)
- ホッカイロ(貼るタイプじゃないものをドラッグストアで購入)
- ニットの帽子(長い時間屋外にいると冷えます)
- マフラー(首もとが温かいと寒さに耐えられます)
- 雨具(突然雨が降ってくることもありますので、上下ともに雨具を着用しておくのがよいと思います)
- ダウン(ユニクロで購入した薄手のものを雨具の下に着用)
- 厚手の靴下
- ゴアテックスのシューズ(雨に濡れる可能性もあったので)
10月7日(日)到着初日に最高のオーロラに出会う
レイキャビク市内に到着し、ホテルにチェックインを済ませ、オーロラ観測に向けて三脚などの持ち物と防寒準備をしました。
カイロはポケットに入れられるものを持っていった方がいいです。
理由は予備バッテリや携帯電話を暖めておくためです。バス車内は人で溢れていますし、温かいので貼るタイプのカイロをつけていると暑くなり汗をかいてしまうので、観測時に汗冷えしますのでお勧めしません。
オーロラツアーのピックアップ場所で指定されたホテル近くの「バスストップNo.7」に10分前の21:20に到着。
すでに参加者がたくさんバスストップにいました。
複数のバス会社がバスストップでピックアップするので、もう人でごった返していました。
バスのフロントに催行会社名が記載されていて、乗車前にちゃんと名前のチェックが入るので大丈夫。
オーロラ観測ポイントへ向けて、すべてのピックアップが終わると出発です。
移動が長かったのでバスの中でウトウト。
すると、観測場所に到着!
”Everybody come on! Northern lights!” とガイドさんの声で目を覚まし慌てて三脚にカメラセットしたり、予備バッテリをポケットに入れたり、バタバタ。
カメラの使い方もままならないので、明るい場所でとりあえずマニュアルモードにセットしバスの外へ。。
肉眼でもはっきり見えました。動いてるオーロラが。。
それを観ただけで感動。
念願だったオーロラをまさか到着初日からこんなにはっきりと観ることが出来るなんて夢みたいでした。
ガイドさんが三脚にカメラをセットし、オーロラをバッグに写真撮影を開始。
人がすごい列んでいたので、まずは自分で撮影にチャレンジ。でも、買ったカメラの扱いに、しかもマニュアル撮影なんて初めてで慣れていなかったので、どうもうまくいかない。。
肉眼ではミルク色に見えたオーロラ。カメラにおさめていたらピンク色に!?
え???なんで??? たぶん設定がよくないんだ。カメラの扱いに慣れぬまま、しかも暗い中なので設定がうまくいかなくて試行錯誤するうちに、ようやくTVなどで見るようなグリーン色に撮影ができました。
でも星が変な感じで写っていてどうもうまくいかない。
せっかくのオーロラ。撮影にばかり夢中になっていてはもったいなかったので、しばらく自分の目で観て楽しんだりもしました。
カメラばっかり観ていたらもったいないですからね。これも友達からのアドバイスでした。
「撮影にばかり夢中になりすぎたら、ダイナミックなオーロラを見逃しちゃうよ」
この日に撮影したオーロラの写真はこちら。超下手なのであまり大きくせずに雰囲気だけ楽しんでください。
このツアーは人物を入れて写真を撮影してくれるので、とってもおすすめです。
レイキャヴィークに滞在するならば、「Reykjavik Sightseeing社」のツアーがおすすめです。
私が予約したツアーのリンクを貼っておきますので、よかったら参考にしてみてください。
神秘のオーロラ&星空観賞ツアー☆バス内での日本語オーディガイド付き<レイキャヴィーク発/8月~4月>
10月8日(月)ホテルからオーロラ観測
半年前に予約した「Northern Light Inn」というホテルに移動し、ここで2泊お世話になりました。
このホテルの良いところは町から離れているので、周りに光が少ないのでオーロラ観測に適していることと、ホテルがオーロラが出てきたら電話をくれるというサービスをしてくれるところです。
この日、移動の疲れと前日もオーロラ観測をしたので寝不足だったからか夕方には寝入ってしまい、深夜に電話で目を覚ましたのでした。
部屋で三脚とカメラをセット、防寒対策をして屋外へ。。本当にこのホテルはいい!
部屋で待機できるって最高!
この日のオーロラ予報も”Very high”だったのでウキウキしながら屋外へ。。
夕方、雨が降ったらしく路面が濡れていました。雲間からオーロラがはっきりと見えてテンションがかなりあがりました。
これが2日目に撮影した雲間からのオーロラ写真。オーロラ以外の建物などの被写体があるとなかなかいい感じですが、ノイズがすごくてやっぱりあまりよい出来ではありませんでした。
おまけに曇っていたので、雲間からオーロラを観ることが出来ただけでも奇跡的なのかもしれません。
マニュアルモード ISO1600 バルブ撮影 F2.8 SS:4” WB:オート
10月9日(火)20時と24時の電話で屋外へ
この日は食後、三脚にカメラをセットし、防寒着も用意しておいて部屋でのんびりしようとしていた矢先に電話が。。
“Hi, today’s aurora show has started! Let’s go.!”
おっ、いきなり来ましたか。
防寒具を着て屋外へ。ちょうど北斗七星も一緒に撮影できて、すごくいいオーロラ写真が撮影できました!
光の強い星がでてるなぁと思ったら北斗七星でした。オーロラと一緒に撮影できて、なんともラッキーでした。
マニュアルモード ISO1600 バルブ撮影 F2.8 SS:5” WB:Auto
ちょっと薄いけどカーテンみたいなオーロラも撮影できて大満足でした!
マニュアルモード ISO1600 バルブ撮影 F3.2 SS:6” WB:Auto
このホテルお値段もなかなかでしたが、オーロラが出るとコールしてくれますし、ブルーラグーンにも近くて、とても居心地の良いホテルでした。
オーロラ観測、オーロラ撮影するならば、おすすめです。
部屋を出れば、すぐそこにオーロラが見えるのですから、お値段の価値のあるホテルだと思いました。
レイキャヴィークからもそれほど遠くないのでおすすめします。
日本のツアー会社が1泊だけこのホテルを組み込んだりしています。とても評判のよいホテルなので、個人手配の場合、滞在日が決まったら早めに予約することをお勧めします。
Northern Light Innをチェックする(Expedia)
アイスランドホテルの滞在記でもホテルの部屋の様子など紹介していますので、よかったらこちらの記事も参考にしてみてください。
10月13日(土)レイキャビクでも見えたオーロラ
この日はアイスランド滞在最終日で、最終日にもう一度オーロラ予報をチェックし、Moderateになっていることで、淡い期待でツアーに参加することにしました。
ツアーバスがなかなか来なくて、待っている間にアパートの前からオーロラが見えました。
バスがくると困るので、手ぶれ覚悟で撮影したのがこちら。レイキャビクでも本当に観れるんですね。。
マニュアルモード ISO6400 バルブ撮影 F2.8 SS:1” WB:Auto
案の定、手ぶれしていました。
しばらくするとレイキャビクも雨が降り出し、ツアーバスでオーロラ観測ポイントに着いても雨が降り出し、これはダメだったかと諦めてバスで待機。
ガイドさんが”Northern Light”と呼んでくれて再び屋外へ。。
肉眼では残念ながら厳しくて、カメラで撮影するとわかるというレベルでした。しかし、星が綺麗!
マニュアルモード ISO6400 バルブ撮影 F2.8 SS:12” WB:Auto
マニュアルモード ISO3200 バルブ撮影 F2.8 SS:11” WB:Auto
この日のツアーに参加した人は、リトライの予約を無料でできると帰りにアナウンスがありました。
残念ながら翌日にはフランスのエクサンプロバンスに移動する予定になっていたので、撮影ができたことでよしとしました。
まとめ
今回、私は本当にラッキーで滞在中オーロラを4回も観ることができ、しかもカメラ初心者の私でもオーロラ撮影をすることができたのです。
半年先の天候なんてわかりませんし、賭けでしかないのですが、運が良かったとしか思えません。
でも、少しでも条件を良くしておくことを考えて旅の行程を考えておくのがよいと思います。
時間が許すのであれば5日間くらいは最低でも滞在できるようにしたらよいでしょう。
昼間はブルーラグーンや氷河湖、ゴールデンサークルや私が超お勧めしたい西部方面の観光を入れることができますし、オーロラだけでなく、思う存分アイスランドの大自然を満喫することができるのでおすすめですよ。
新月のタイミングを狙おう!
撮影慣れしている人は、月もオーロラのエッセンスになったりするのだと思うのですが、やっぱり肉眼でもちゃんと観たかったので、条件を少しでもよくしておくことに越したことはありません。
新月のタイミングをチェックしておくとよいと思います。
カメラ初心者の場合はカメラにあらかじめ慣れておこう!
私はカメラ初心者でオーロラ撮影にチャレンジしました。
8月末にカメラを購入したにも関わらず、肝心な当日に取り扱いに慣れていない事態になりましたので、「早めに買った意味がないじゃん!」と反省しました。
でも、日に日にコツを覚えることが出来たので、撮影慣れしておくのがよいんだなぁと思いました。
撮影コツがつかめたら、いろいろ設定を試してみよう!
シャッターを切るまでの秒数を調整したり、感度を調整したりして比較してみると面白いと思いました。
私も実際にいろいろなパターンで撮影してみました。
オーロラは動きがあるものなので、どんな雰囲気で撮影できるのかはその時々ですが、それもまた楽しいものです。
アイスランドでオーロラを観るための旅計画をたてている方、オーロラ撮影に初めてチャレンジしようとしている方の参考になれば幸いです。
アイスランドはとても素敵な国だったので、ゴールデンサークルやブルーラグーンでの様子もまた別の記事で紹介していますので、旅の計画に役立てていただけたら嬉しいです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
執筆者:Smiley Travlerにこ(@TravelerSmiley)