オーストラリア一人旅でウルル(エアーズロック)に行きました。パート1に続くパート2で、滞在2日目、3日目の様子を綴っています。
パート1の記事はこちらで、主に今回のウルルへのツアー手配方法と、初日(ウルル滞在1日目)の様子と宿泊したホテルについて綴っています。
オーストラリア一人旅 ウルル(エアーズロック)旅行記 パート2
ウルル(エアーズロック)で過ごした2日目と3日目の様子をまとめました。
ウルル滞在2日目
2日目はサンライズ鑑賞からスタートです。早朝5:50にセイルスインザデザートホテルのロビーに集合しました。お弁当をもらう場所の説明が前日よくわからなかったので、ツアー参加者の方に聞いたら、レセプションでもらえるとのことで行きました。
The Lost Camelホテルに滞在していることと部屋番号を伝えるとシリアルなどが入ったお弁当袋をくれました。
シリアルバーやリンゴ、マフィンなどいろいろ入っていました。お水も600mlが1本入っていました。
まだ夕闇の中、サンライズ鑑賞のためにエアーズロックへ向かいました。季節は冬なので、早朝はダウンコートが必要なくらいまで気温が下がります。
バスに乗り込み、エアーズロックへ向けて出発。サンライズ鑑賞からスタートです。バスを降りると暖かい飲み物とビスケットが用意されていました。
ここで紙カップにホットチョコレートを入れていただきました。暖かくて美味しい!
ライトを頼りに歩いていくと、高台からウルルを眺めることができるポイントがありました。
夜明けが近づいてきました。
すでに人がたくさんいて場所とりが大変でした。高台からは木が邪魔して写真撮影には向いていなかったので、場所を変えました。
すてきなサンライズ、最高じゃないですか!あっという間に太陽が顔を出し、次はいよいよ登山口に向います。
登山口は開いているのか?
さて、この後は登頂できるか周辺散策かに別れます。
年間70%はオープンしないと言われているエアーズロックの登山口。お天気はすごくいい。でも風が強くて登山口はクローズしていました。このままバスはいったん麓散策へ向かいました。
麓散策、クニアウォーク
クニアウォークでは、クニアとリルのストーリーについてガイドさんから説明を受けながら散策します。
この岩、蛇が蜷局を巻いているように見えませんか? 岩の洞窟に人だかりが見えます。
ここには、たくさんの壁画が残されていました。
そして、今度は水場に向って歩いていきます。途中で、岩にハート型とピース型にホールができている部分が見えます。
わかりますかね?一番上がハート、2番目がピースしているような形に見えませんか?
ここはLove & Peaceと言われています。
そして、水場にやってきました。なんだか幻想的な雰囲気で、特別感がありました。
散策を終えてバスに戻り、再び登山口に向い、開いているかどうかを確認しました。
なんと!! 登っている人がいるではありませんか! 風が強めですが奇跡的に登山口がオープンしました。
ガイドさんが「おめでとうございます! 奇跡的に開きました!」と。
ウルル登頂チャレンジ
バスの中で集合時間と場所についての説明を受けました。
登頂できる時間は最大で2時間。最初の集合は10時に登山口、2回目(最後)の集合は11時にバスと告げられました。
登頂できる時間は3時間から2時間に減りましたが、多くの人がチャレンジしに行きました。もちろん私もチャレンジすることにしました。
登山口はそうでもなかったのですが、登り始めるとけっこう風が強くなっていました。
吹く風によろけながら岩場を登ります。最大傾斜角47度、想像以上に険しい道のりでした。
ガイドさんから「振り返って怖いと思ったらそこから降りた方がいい。無理は禁物。」と聞いていました。
振り返ったとき、ここは登れても降りられないかもしれないと思い、チキンな私は途中で引き返しました。
でも、途中までは足を踏み入れました。「一歩でも二歩でも、踏み込めば登山は登山」というガイドさんの言葉にもありましたが、ここは無理をする場所ではないということを感じて下山を決めました。
ラストチャンスだったし、登山口も開いたので山頂まで登頂したい気持ちはありました。
でも、後悔はありません。
もしも、10月までにチャレンジされる方は、以下の準備をしっかりしてぜひのぞんでください。
- 登山靴は必須(同じところをみんなが登っていて滑りやすくなっています)
- 鎖場を掴むので軍手必須
- 水1リットルが必須なので、リュックを忘れず、両手が使えるように
- 下りは傾斜角があるのでかなり辛いです。体を鍛えるなどといった準備も必要
ちなみに、ウルル登山中に37人の方が命を落とし、そのうちの4人が日本人だったそうです。
麓散策、マラ・ウォーク
最初の集合時間、10時までに下山し、麓散策のマラ・ウォークに参加することにしました。
アボリジニの聖地を散策するウォーキングツアーです。
ここには写真撮影が禁止されているエリアがあります。ガイドさんから指示があるので、そこではカメラをリュックにしまって散策します。
こちらの木は「Desert Blood Wood」 という木で、樹液が血液のように真っ赤であることから名付けられたそうです。
不要になった枝を自分で枯らすらしいです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、枝の先端の方が黒くなっているところはもう水分が届いていないらしいです。
こちらはキッチンとして使われていた場所だそうです。
イスになっているようなところに胡座をかいて、木の実をすり潰したりしていたそうです。
一番奥の終着地点には、1%の確率でしか見ることのできない滝の跡です。
年間降水量が300mmのウルル。よっぽど運よく雨が降らない限り、この滝は見ることができないそうです。
このマラ・ウォークは登山口の横に散策路の入口があるので、戻ってくる時にウルルを見上げたら、小さい米粒のような人たちが山頂を目指して登っている様子を見ることができました。
11時の集合時間にバスに戻ると、冷たいおしぼりと麦茶を用意してくれていました。
おもてなしに癒されました。
午後はフリータイム
暑くなる午後はフリータイムです。ホテルのプールのデッキチェアでお昼寝している人がいました。気持ち良さそう! でも、冬ですからプールで泳ぐことはちょっと厳しいです。
4:50起きだったので、ホテルに戻ってから、少し昼寝をしました。部屋に戻った時には、すでにクリーニングが終わっていて、のんびり過ごすことができました。
夕方にスーパーや雑貨屋さんが隣接しているので散歩がてらに行ってきました。
ホテルの入口にあるキャメルのマーク。昨日の夜は遅かったので気がつかなかった。かわいい!
お土産ショップにアボリジニの人たちが描いたアート作品がマグカップになっているもの、ノートやショッピングバックなどいろいろ売ってました。
それからハエが気になる場合は、虫除けネットも売ってます。日本より安いです。
Imalung Lookoutからサンセットと星空観察
ウルルのリゾート内、ホテルから15分ほど歩いたところにImalung Lookoutという展望台があります。
そこから、夜景と月が出る前に星空観察や撮影をしたいと思い、ダウンを持っていきました。
前日は国立公園内からサンセットを見ましたが、今日は国立公園外のリゾートエリアからの長めなので、ちょっと遠いですが、砂漠地帯にぽつりのそびえるウルルはやっぱり目立ちます。
絵になりますね。。ずっと眺めていられます。
空がピンク色になり、すごく綺麗でした。
ウルルの反対側に日が沈んでいきます。
いよいよ真っ暗になりました。月があがると星空観測や撮影に向かなくなるため、暗いうちに撮影をします。
せっかく南半球に来ているのですから、普段見ることのできない南十字星を撮影してみました。
前日の星空観測のときに、○でかこった星がポインタだと教えてもらいました。明るい星なので、肉眼でも見ることができますし、カメラの液晶画面にもこの6つの星はしっかり写ります。
- 撮影カメラ:FUJIFILM XT-2
- 撮影モード:マニュアルモード
- ISO:3200 絞り:f2.8 シャッタースピード:15秒
ウルル滞在3日目
前日、登山口がオープンしていましたので、フライトの時間までフリーです。
もしも、2日目に登山口がオープンしていなかった場合に限り、3日目の午前中も登山口へ連れて行ってくれるオプションがついていました。
朝、ゆっくり目覚め、この日は朝食が着いていなかったので前日にいただいたシリアルなどをいただきました。
10:00にホテルをチェックアウトし、スーツケースを預かってもらい、リゾート内散策しながらお土産を探しに行きました。
アートミュージアムで絵が買える
もしも、アボリジニの人たちが描くドットアートに興味があったら、ぜひこのアートミュージアムに行ってみてください。
ロスト・キャメルホテルからは徒歩で10分ほどで行けます。
こちらで絵を買うことができますし、時間が決まっていますがワークショップなども開催されています。
絵の他に、ドットアートのコースターやマグカップなどもありますので、ウルルならではのお土産探しにもよいと思います。
時間があったらぜひ立ち寄ってみてください。
この日は麓も風がとても強かったです。天気はすごく良くて、サングラスが手放せません。
砂漠地帯ですが、こうして花が咲いています。
不思議な花?も咲いていました。
ロスト・キャメルホテルの近くでドットアートのワークショップが行われています。時間があったら参加してみたかったなって思いました。
リゾート地では、いろいろなワークショップがあるようなので暇を持て余すことはないと思いました。
ウルルとさよなら、シドニーへ
12:00に空港送迎のバスがやってくることになっていました。空港送迎の場合は、ちゃんとバスがロスト・キャメルホテルまで来てくれるので荷物をガラガラと運ぶ必要はありませんでした。
空港まで15分ほどで到着し、Jetstar航空のカウンターでチェックインしました。長い行列ができていました。
非常席シートに座ってくれる人を探していると言っていました。「英語が理解できる人、挙手お願いします」と言われましたが誰も手を挙げることがありませんでした。
どうやら、外国人だらけでネイティブで英語を話せる搭乗者がほとんどいなかったようです。
チェックインの順番がきたとき、カウンターのスタッフから「英語を話せますか?」と聞かれ「少しなら」と伝えると少し会話をして、非常席シートに座ってくれないか?と言われたので了承しました。
普通席がすごく狭かったので、シドニーに向う便では非常席シートに座ることにしました。
1時間30分遅れで機材が到着したので、出発も1時間30分遅れました。
シドニーに到着したのは19:00を過ぎていました。
このまま乗り継ぎで日本に帰国するツアーの方が多かったようで、慌てていました。
この日に帰国便をあてなくてよかったと思ったのでした。
まとめ
- ウルル(エアーズロック)へのツアーは10月26日の登山可能期間までは混んでいると思います。日本人がかなり多い印象でした。
- ツアー会社を経由して予約した方がよいかもしれません。
- 登山口がオープンするのは年間で30%で、冬場は比較的オープンする確率が高いそうなので、春先の9月まではチャンスかもしれません。
- ウルルは砂漠地帯なので天気は安定していると思いますが、風の強い日が多いそうです。
- 寒暖差が激しいので、とくに早朝からサンライズを見に行く場合は、ダウンジャケットが必要なくらい冷え込みますので、装備を準備していくことをおすすめします。
- 春〜秋は昼間にかなりハエが多く出現するようなので、虫除けネットを持参するか、現地で調達した方がよいと思います。とくに潤いのありそうな目をめがけて飛んでくるので、ネットを使わない場合は、サングラスなどで多少なりとも保護した方がよいです。
ウルル(エアーズロック)は情報がかなり限られていて、リゾートエリアにフリーのシャトルバスが運行していることとか、各ホテルまで歩くとどのくらいかなどの目安なども現地で知ることになりました。
私が宿泊したロスト・キャメルホテルはガイドブックにすら掲載されていないホテルだったのでネットの情報だけが頼りでしたが、それでも少ないと思いました。
後日、ウルルのリゾート内のわかりやすいマップを手に入れてきたので、こちらのページに掲載したいと思います。
私が日本で購入したガイドブックはこちらです。シドニー発着で、シドニーにも立ち寄ったので、ちょうど良かったです。2019年版です。
ウルル(エアーズロック)の旅行記はこれでおしまいです。この先、ウルルへ行かれる方のお役にたてたら幸いです。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。